(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
胆管癌( 胆管腫瘍 ) とは?
日本人は、欧米人に比較して罹患しやすい傾向にあり、また、加齢に伴って、罹患率が高くなります。胆管癌の発症年齢は、40代後半〜50代ごろから徐々に増え、60歳代で最も多く初症します。胆管癌は、胆管の上皮(胆管内側の表面を覆う粘膜)から発生する悪性腫瘍で、発生部位により「肝外胆管癌」と「肝内胆管癌」に分けられます。前者が狭い意味での「胆管癌」です。
さらに、肝外胆管癌は、腫瘍ができた位置が胆のう管より上か下かによって、「肝門部領域胆管癌」と「遠位胆管癌」に分けられます。また、肝内胆管癌は、肝癌の一種として扱われます。岩田氏がどのタイプの胆管癌だったかは明らかにされていません。
胆管がんは、胆管内部の粘膜から発生して、周囲の組織にしみこむように広がる、浸潤性を持っています。とくに、塊を作らずにしみこむように広がった時には、発見が困難で、発見しても手術の難易度が高いうえに、再発もしやすいと言われています。また、抗がん剤や放射線治療もしにくい部位であるため、難治性がんのひとつとされていて、罹患すると死亡率が高い疾患です。
胆管癌(胆管腫瘍) :考えられる原因
原因は、はっきりしていません。
膵臓から出ている膵官と胆管は、十二指腸に入るところで合流しますが、その部分に生まれつき異常がある場合(膵胆管合流異常)、膵液がたまって胆管がんが出来やすくなる可能性があります。
胆管に原因不明の慢性炎症を起こす、「原発性硬化性胆管炎」という病気があります。これは約10%の確率で胆管癌と合併します。最近は、肝炎ウイルスも胆管癌の原因のひとつとして考えられるようになってきました。
加えて、肥満の人、高カロリー摂取の人は、胆管癌発生しやすくなるという可能性が指摘されています。予防としては、果物や野菜を積極的に摂取することが発生を低下させると考えられます。
スポンサーリンク