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「ながら見守り連携事業」とは
東京都は一般社団法人東京都信用金庫協会、日本郵便株式会社東京支店と「ながら見守り連携事業」を締結しました。
これにより、地域の信用金庫と郵便局で「ながら見守り」による、街中のパトロールが実施されます。
信用金庫と郵便局は地域に密着した店舗を持ち、普段から自転車やバイクで地域を走行しています。こうした仕組みを活用し、区市町村から出される「見守り要望箇所」を意図的に走行することで、パトロールの役割を果たそうというものです。
地域住民は区市町村に対し、見守り走行を行ってほしい場所について要望を出すことができます。
誰かが見てくれているという安心感
不審者による児童に対する声かけ事例や連れ去り事件は下校時刻に多いとされています。街中に防犯意識の高い大人の目があるという状況は犯罪の抑止につながります。
しかし、子どもの様子を自分で見守りたくても、仕事などの都合でなかなかそうはいきません。
地域によっては、「シルバー見回り隊」を組織し、これによりお母さんたちの不安は随分と和らいでいるといいます。「ながら見守り」の役割もこれと似ているといえるでしょう。
パトロールのプロではなく、地域で働く人たちによる「ながら見守り」である点も画期的です。不審者が街中で信用金庫の看板を見たり、郵便局のバイクが走っているのを見たりすれば、「やめておこう」と思いとどまるかもしれないからです。
実際に、犯罪の瞬間を発見する役割もさることながら、「見られているかも知れない」という可能性が犯罪の抑止につながると考えられます。
また、「ながら見守り」は私たち大人が自分の状況に応じて協力できるものです。帰宅時に、街の様子に少し気を配って歩いてみるのも立派な防犯といえるでしょう。
【参考】
東京都『「ながら見守り連携事業」に関する協定を締結』(http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/07/20p7h400.htm)
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