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主治医との出会い 強烈な一言
入院の手続きがひ と通り終わり、主治医と面談する事になりました。
私は、うつ病発症の1年前から緑内障になっていましたが、カルテを見た先生は、「緑内障なら、うつ病の薬で飲めないものがある。」と少し立腹のご様子。暫く、私の「お薬手帳」を見た後、「まあ、大丈夫か!」と呟かれました。
私は、「抗うつ剤はあまり飲みたくないのですが…」と言いました。これに対し先生は自信たっぷりにこう仰ったのです。
「こんな量じゃ治らないよ。この3倍くらいの薬をバーンと飲んで、体に蓄積させないと効かないよ。」
こちらは、一刻も早く治りたい一心。自信に満ちた言葉を聞き、このやり方に賭けよう。効く薬を飲んで、余計なことは何も考えずにゆっくりして気力の回復を待とう…と 自分を納得させたのでした。
携帯電話もパソコンも使わない規則正しい「薬漬け」の生活
携帯電話もパソコンも一切使わない生活が始まりました。
治療の内容は、毎日、朝・昼・晩・寝る前とこれまでの3倍くらいの薬を飲んで、目が覚めたら本を読み、DVDやTVを観て、規則正しい食事を取るだけです。
あと、治療と言えば、一週間に1回、「認知行動療法」と言う、これまでの自分をメンタルの先生との会話の中で振り返り、うつ病の原因を探る治療くらいです。夜眠れないときには、安定剤、睡眠導入剤を飲んだ後に、もう一錠睡眠薬を貰えば眠れるようになりました。
しかし、相変わらず、名作映画を見ても笑いも涙もありません。ただ、規則正しい生活となった為、苦しんできた便秘が徐々に解消され、食も進み、一割以上も減っていた体重がみるみる内に元に戻りました。
入院1か月を終えた頃には、気分はすっきりせず、相変わらず気力は出てこないものの、このまま規則正しい生活をあと2か月も続ければ、治るのかも?と思い始めていたのでした。
<執筆>
村井哲之
広島大学 政治経済学部 経済学科卒
法政大学環境マネジメント研究科修士課程中退
事業構想大学院大学 研究員
環境プランナー
リクルート、第二電電(現KDDI)等を経て、
現在、日本初の廃棄のコンシェルジェ
総合商社 (株)イブロン代表取締役
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