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バブル全盛期の頃、日本には「24時間戦えますか?」というドリンク剤のキャッチコピーに代表されるような、「 睡眠不足 で働くこと」が美徳とされる傾向がありました。しかし現在では、世界的なニュースサイト『ハフィントンポスト』の創設者であるアリアナ・ハフィントンやプロ野球選手のイチローなど、「睡眠の大切さ」を主張する著名人も増えてきています。アリアナ氏に必要な睡眠時間は8時間とのことですが、睡眠不足 は私たちの心身にどのような影響を与えるのでしょうか?
睡眠不足は免疫力を低下させる
先日、「睡眠不足の人が風邪をひく確率は、十分に休息を取った人の4倍」という内容の論文が、米の学術誌『Sleep』に発表されました。これは、睡眠時間が「6時間以下」の人と「7時間以上」の人を比べた研究によるものですが、慢性的な睡眠不足が健康にあたえる影響としては、以前から「免疫力の低下」が指摘されています。
人体の免疫機能は、がんや感染症、アレルギー疾患などの発症と密接に関係しているため、これが低下することは、こうした病気になりやすい環境を体内につくってしまうことになるのです。
また、厚生労働省の資料によると、慢性的な睡眠不足は、自律神経や体内のホルモン分泌に影響をおよぼすことから、糖尿病や心筋梗塞、狭心症などの生活習慣病に罹るリスクも高めてしまうとのことです。
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