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お腹が痛くない下痢もある
下痢には、嘔気・嘔吐とともに腹痛がつきもののようなイメージですが、腹痛がないのに下痢をする場合もあります。
一番多いのは、牛乳を飲んだら下痢をする、というような場合です。日本人に多いのですが、牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少ない人に見られる症状ですね。
また食べたものがそのまま排泄されるようなときは、腹痛はあまり伴わないようです。
高齢者で、咀嚼が足りなかったり、消化液が足りなったことで、下痢になる可能性があります。
1日2~3回水のような便がでるのに、腹痛がなく、体重減少もないという場合は、「慢性下痢症」という状態です。腸が正しく活動していないので、生活改善の必要があります。
痛みがないということは、楽なようではありますが、体の異常を知らせるアラームが「痛み」という感覚ですから、それがないというのは、逆に心配でもあります。
あまり下痢が続くようならば、何か病気が潜んでいる可能性もありますから、病院を受診してみる必要があるでしょう。
執筆者プロフィール:南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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