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ダンピング症候群 への対処法とは
ダンピング症候群には、食後から5~30分で起こる「早期ダンピング症候群」と、食後から2~3時間で起こる「晩期ダンピング症候群」のふたつがあります。ここではそれぞれの対処法についてご紹介します。
横になる
早期ダンピング症候群は、冷や汗や動悸、だるさ、腹痛、吐き気などの症状があります。早期ダンピング症候群は、浸透圧の高い食べ物が一気に腸へ運ばれることにより、腸の動きが激しくなって起こる症状です。腸から血管に作用する物質が分泌され、全身の血管が広がるために冷や汗やめまいなどの症状があらわれます。このような症状があらわれた場合は、しばらく横になって休む必要があります。
糖分を補給する
晩期ダンピング症候群は、頭痛や倦怠感、呼吸が早くなるといった症状があります。これは炭水化物が急速に小腸に流れ込むことで炭水化物の糖分が血液に吸収され、一時的に高血糖になることが原因です。糖を処理するインシュリンが、糖を吸収し終えたあとも分泌されるため、低血糖になりこのような症状があらわれるのです。
晩期ダンピング症状に悩まされたときは、飴やガムなどを口にして糖分を補給するようにしましょう。
ダンピング症候群は、急激に食べ物を吸収することが原因で起こります。予防するためには、食事を少しずつゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。そして、飴を持ち歩き、症状が起こりそうだと感じたときには、すぐになめるようにするといいでしょう。
辛い手術を乗り越えたあとも、後遺症に悩まされることがあります。残念ながら黒木さんは亡くなってしまいましたが、同じ病気で苦しんでいる方もいらっしゃいます。無理をせず、自分のペースで治療に専念しましょう。
監修:岡本良平(医師)
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