赤ちゃんの適正体重 :どんな基準で決まっているのか?

Mocosuku(もこすく)
  • 赤ちゃんの適正体重 :どんな基準で決まっているのか?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

赤ちゃんの適正体重 :どんな基準で決まっているのか?

公開日時

妊娠中にお母さんができることって?

 
なるべく10ヶ月おなかの中で育て、大きすぎず小さすぎず、赤ちゃんを産むために必要なことはなんでしょうか?
 
まずは、妊婦健診をきちんと受けることが大切です。週数ごとに、4週おき、2週おき、1週おきと推奨されています。妊婦健診を受けることで異常の早期発見・早期対処につながります。
 
かつて、妊婦の体重増加はさまざまなリスクを招くとみなされ、出生時の赤ちゃんの体重に影響を及ぼすことが指摘されました。特に在胎週数に比べて体重が少ない「子宮内発育遅延児」は、将来、生活習慣病になるリスクが高いというデータが公表されました。
 
しかし最近では、お母さんの非妊時の体格から、適正な体重増加が重要といわれています。
 
妊娠前のBMIを計算してみましょう。
 
BMI=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
 
この計算で、18.5未満ならばやせ型、18.5~25未満は標準、25以上は肥満型となります。
 
そしてそれぞれのタイプごとに、妊婦の適正な体重増加の目安があります。
 
・やせ型:9~12㎏、
・標準:7~12㎏、
・肥満型:5~7㎏

 
となっています。
いずれの場合も緩やかに体重が増えていくのが理想です。
 
逆に体重増加を怖がって、やせ型の人なのに、5㎏程度しか体重が増えないなどということがあります。また増え過ぎたといって妊婦がダイエットをするなどは、好ましくありません。低体重児が生まれる原因の1つにもなっています。
 
大きい赤ちゃん、小さい赤ちゃん、個人差はありますが、みんな大切な命です。あまり大きさにとらわれることなく、その子なりの成長を、周りのみんなで見守っていきたいですね。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【出産(その他)】新着記事

10人に1人とも言われる「産後うつ」は、予備知識も大事

10人に1人とも言われる「産後うつ」は、予備知識も大事

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 産後のメンタルヘルス不調、いわゆる「産後うつ」は、今や10人に1人は経験するとも言われています。 出産という大仕事を果たした後...

2019/03/13 18:30掲載

妊娠も出産もしていないのに母乳が…  どうして?

妊娠も出産もしていないのに母乳が… どうして?

執筆:青井 梨花(助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 多くの方は「母乳とは赤ちゃんを育てるためにお母さんが生産するもの」と思うでしょう。 ところが、妊娠もしていないし、出産後でもないのに、...

2017/12/25 18:30掲載

赤ちゃんの「産み分け」は本当にできるの?

赤ちゃんの「産み分け」は本当にできるの?

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 性別の「産み分け」という方法があるということを聞いたことはありませんか。 性別の産み分けはできるのでしょうか。   実際に...

2017/09/30 18:30掲載

よくいわれる女性の「安産型」、それホントなの?

よくいわれる女性の「安産型」、それホントなの?

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 女性の体型について、腰幅がしっかりしている人のことを「安産型」と表現することがあります。 実際に、お産とヒップサイズには関...

2017/06/03 18:30掲載

初産では、産婦人科をなにを基準に選ぶべき?

初産では、産婦人科をなにを基準に選ぶべき?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 妊娠検査薬で陽性が出たら、考えなくてはいけないのが「どの産婦人科に通院するか」ということです。 大学病院から総合病院、産院、助産院など、...

2017/04/13 18:30掲載

どういう状態? 出産時に帝王切開が必要なとき

どういう状態? 出産時に帝王切開が必要なとき

執筆:Mocosuku編集部 監修:岡本 良平(東京医科歯科大学名誉教授) 帝王切開が必要と判断される状況とはどのような状況なのでしょうか。母体のリスクを回避するために行われることも多い「帝王切開」。どの...

2016/07/25 18:30掲載