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触れば分かることも
男性の不妊治療では、多くの場合、まず精巣の大きさなどを判定する触診やホルモン検査を行います。
日本人の精巣の大きさは平均で15~20mlとされ、楕円形の長い部分が4センチほどであれば、15mlはあると考えられます。
3センチ以下の場合は6ml以下となり、成人の場合は要注意レベルです。精巣が小さく、触ってみてふわふわとやわらかい場合は、病院での検査を検討するとよいでしょう。
精子一個でも可能性
検査の結果、 無精子症 と診断されてもあきらめる必要はありません。
閉塞性の 無精子症 の場合は、精巣の中にある精子をほぼ100%の確率で採取し、人工授精させることができます。
非閉塞性の場合でも、顕微鏡を使った「マイクローTESE(テセ)」と呼ばれる手術があります。
「マイクローTESE(テセ)」では、睾丸(こうがん)を包んでいる陰のうを切開して、精子があるかどうかを顕微鏡で確認。精子が見つかれば、状態のよいものを選んで採取します。
局部を切り開くということで尻込みする男性も少なくありませんが、局所麻酔で手術でき、所用時間は10分から90分ほど。日帰りも可能なほど、患者の負担は少なくなっています。
非閉塞性の 無精子症 でも、およそ40%の確率で精子の採取ができ、精子が一個でも見つかれば人工授精を経て妊娠できる可能性があります。ただ、まれに出血やウイルス感染、男性ホルモンの低下などのリスクがあることも頭に入れておきましょう。
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