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赤ちゃんの教育:早い時間に寝かせたほうがいい?
午後8時に就寝、朝6時に起床が理想的
赤ちゃんは、日々成長していますが、その成長を促しているのは、成長ホルモンです。成長ホルモンは、睡眠中に分泌されますが、大体夜10時頃から午前2時位をピークに分泌されると言われています。その時間帯にぐっすり眠っていることで、成長ホルモンがたくさん分泌されるのです。ですから夜更かしは、ホルモンの分泌によくありません。
早寝すると朝の目覚めもいいものです。太陽の光を浴びて、脳内の体内時計がリセットされ、1日を活き活きと過ごすことができます。メラトニンという睡眠と関係するホルモンがあります。このホルモンは起きてから14時間後に分泌されるといわれています。赤ちゃんは、午後8時位には寝て、朝6時位に起きる習慣をつけましょう。
赤ちゃんの教育:テレビやビデオは見せないほうがいい?
赤ちゃんのコミュニケーションの発達のためには「テレビのつけっぱなし」はやめる
赤ちゃんに、長時間テレビを見せないように、ということは最近耳にします。テレビは、一方的に情報を送っているので、見ている側とコミュニケーションを取っているわけではありません。テレビだけではありません。ビデオやスマートフォンも同じです。
赤ちゃんが親や周囲の人と目と目を合わせ、触れて話をすることは、赤ちゃんにとって、社会性の発達や、言語発達において大変重要なことです。一番良いのは親が絵本を読んであげることでしょう。お子さんの状態に合わせて読み方を変えるといいですね。また、父親と母親では読み方に差が出ます。これが子どもとのコミュニケーションをとるのに、とてもいい方法です。
テレビにお守をさせて、長時間テレビを見せていると、意味のある言葉を話すことが遅れたり、表情が乏しくなったり、視線が合いにくい、などのことが指摘されています。テレビの視聴時間が1時間伸びると、注意欠陥障害を起こす可能性が小学校入学時に10%あがるとも言われています。
どんなにいい教育番組を見せても、言葉の勉強になっていません。最近では教育用ビデオというものが発売されていて、親は「それなら良いでしょう」と見せる人が多いようですが、これもビデオなので長時間の視聴は良くありません。 テレビのつけっぱなしは、やめましょう。遊びのひとつとして、一緒にテレビやDVDを見る場合、30分程度ならば見せてもいいでしょう。
子育てや教育方針は家庭によってさまざまですが、赤ちゃんの生活リズムを崩さないよう、できるだけ赤ちゃんに合わせた生活スタイルを築くことが大切ですね。
執筆:南部洋子(看護師・助産師)
監修:三原武彦(三原クリニック 理事長)
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