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タトゥーとMRI検査 :MRIを使用できない場合
磁気を使用するMRIの特性上、次のような条件に当てはまる場合は検査を受けられません。
・金属製のアクセサリー類を装着している場合
・心臓ペースメーカーを埋め込んでいる場合
・金属製の心臓人口弁を使用している場合
・人工耳小骨を使用している場合
つまり、金属を身につけているとMRIができないわけです。ちなみに、タトゥーや入れ墨は、必ずしも検査ができないわけではなく、「入墨のある方は、火傷や絵が崩れる可能性がありますので、担当医に申し出てください」している医療機関が多いようです。
理由は、タトゥーの発色成分として金属類が多く使われていることから、それがMRIの強力な磁気と反応して火傷を起こす可能性があるためです。とくに、今から30~40年前頃の古いタイプの入れ墨には金属が多く含まれていたため、そのような事故があったと言われています。
現在は、MRIや体への配慮から、金属製の成分を含まないタトゥーインクが使われるようになってきており、以前ほど問題はないようです。まったく根拠のない都市伝説というわけではなく、それなりに理由があったわけですね。
執筆:南部 洋子(看護師)
監修:岡本 良平(医師、東京医科歯科大学名誉教授)
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