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「爪噛み」による影響とは
爪が変形する
通常、爪は縦に伸びようとしますが爪を噛み続けると縦に伸びることができないため、横に大きな爪に変形します。本来爪は指先を守るためにありますが、爪を噛んで深爪になると外からの刺激をダイレクトに指先が受けることになるため、指に痛みを感じることも多いでしょう。また、噛み続けることで爪の甲が変形してしまいます。ひどい場合は、変形したまま元の爪の形に戻らないこともあるのです。
不衛生
手先や爪は頻繁にものに触れる部分です。眼には見えない菌もたくさんついています。噛むことでそれらの菌を爪床組織内に取り入れてしまう可能性も非常に高いのです。また、血が出るまで爪を噛み続けると、傷口から菌が入りこみ、膿瘍になる可能性があります。症状によっては膿を取り出すために手術が必要となる場合もあります。
爪を噛むクセを治すにはどうすればいい?
名刺交換や握手のときなど、ビジネスシーンではよく見られる爪。不快な印象をもたれないためには、爪噛みのクセをやめる必要があります。ネイルをして爪を整えて噛まないようにしたり、ガムを食べたりマスクをしたりして爪噛みを予防することができます。また、最近では「爪噛み防止マニキュア」といって、苦み成分の配合されているマニキュアも販売されています。これを塗ることで、苦さのあまり爪噛みのクセをやめる人もいるそうです。
どうしてもクセが治らない場合は、精神科や心療内科を受診するのも手。根本的な「精神的ストレス」を解消することでクセが治るかもしれません。
監修:坂本忍(医師)
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