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「テレビばかり見てないで、勉強しなさい!」または「ゲームばかりしてないで〜」いった言葉は、いまや子供に対する定番の小言といえるかもしれません。ところが、ある調査でテレビやゲームと子供が勉強するかどうかはあまり関係ないことがわかりました。それよりも大事なものとは何でしょうか?
ゲームを取り上げても「効果なし」
慶應義塾大学の総合政策学部准教授である中室牧子氏らのグループは、「小学校低学年の子供がテレビやゲームをする時間が増えると、そのぶん勉強する時間が減るのか」というテーマで大規模なデータ検証を実施。その結果、テレビやゲームの時間を制限したからといって、勉強時間を増やす効果はほとんどないことが明らかになったそうです。
具体的には、テレビやゲームをする時間が1時間増えても、それによって減る勉強時間は男子で1.86分、女子で2.70分とごくわずか。ほとんど無視できる程度です。従来のイメージを大きく覆す、衝撃的ともいえる結果です。
では、家庭環境の影響はどうでしょうか? 例えば、兄弟姉妹の数が多かったり、祖父母と同居していたりすると遊びやおしゃべりの誘惑が多そうに感じられますが、これもほぼ無関係だそう。また、親が共働きであるなど家族の生活パターンを左右しそうな条件についても、子供の勉強時間にはほとんど影響していなかったそうです。
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