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愛着は、人と人との絆を結ぶうえで欠かせない能力です。人は誰しもが特有の「愛着スタイル」をもち、仕事の仕方や人間関係の築き方など生きていくうえでの土台を形成していきます。安定した「愛着スタイル」ができると、高い適応力や深い信頼関係を築くことができます。反対に、不安定な愛着スタイルが形成されると、人の顔色を気にし過ぎたり、不安で自分に自信がもてなかったりと表面的な対人関係しかもてない「愛着障害」を引き起こすようになります。
いわば「生きづらさ」の原因として注目されつつある愛着障害。いったいどんな障害なのでしょうか?
「愛着障害」って何?
愛着障害は、生後9か月以上で5歳以前の幼児期に劣悪な施設処遇を受けたり、長期にわたり虐待やネグレクトをうける、養育者が頻繁に変わったりするなど養育者との安定した愛情を深められなかったことが原因で引き起こされます。
衝動的、過敏好意、反抗的、破壊的などの行動特徴がみられ、情愛や表現能力、自尊心、相手への思いやりや責任感に欠如しているという特徴があります。これにより人間関係がうまく築けず、特定の人と死因蜜な関係が結べない、見知らぬ人ともベタベタするといった問題が生じます。愛着障害でもっとも重度なものが「反応性愛着障害」です。
反応性愛着障害は、誰にも愛着せず警戒心の強い抑制型のものと、誰に対しても見境なく愛着行動を起こす脱抑制型の2つに分けられます。脱抑制型の場合は、見慣れない大人に近づくことにためらいがなく、過度になれなれしくすることもあります。
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