子どものりんご病 、どんなことに気をつければいいの?

Mocosuku(もこすく)
  • 子どものりんご病 、どんなことに気をつければいいの?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

子どものりんご病 、どんなことに気をつければいいの?

公開日時

 子どものりんご病 :どのような症状が出るの?

 

10~15日の潜伏期間後に発症しますが、咳や鼻水、鼻づまりなどがあり、初期の風邪症状とあまり変わりありません。発熱は微熱程度です。

風邪症状から1週間~10日ほど経つと、最初、赤い発疹(紅斑)が頬に出て、次いで、腕やお腹、太ももなどにも紅斑が網目模様のように現れます。胸や背中にはあまり出ません。

発疹がでてから3日~4日後に、ほてりや痒みが出ることもあり、喉の痛み、頭痛なども一緒に発症することもあります。1週間ほどでこの紅斑は消えますが、その後も、出たり消えたりする期間が3~4週間続くケースもあります。

 

<症状のポイント>

初期は風邪に似ている

頬に出て、次に腕や太腿などに紅斑が出る

胸や背中などにはでない

ほてりや痒みが出る場合もある

1週間ほどで消える

出たり消えたりで3~4週間続くこともあり

 

 子どものりんご病 :治療とケア

 

りんご病の治療法には特別なものはありません。自然治癒を待つのが一般的ですが、病院へ行くべき目安は、紅斑が広い範囲に出ている場合や痒みが強い場合、発熱が高い場合などです。その場合は受診することをおすすめします。皮膚科に受診して、りんご病かどうかの診断を受けるのがいいでしょう。

紅斑は引っ掻いてしまうと治りが遅くなりますので、痒みが強い場合は、その旨を医師に告げると抗ヒスタミン薬などが処方されるでしょう。

また、体温が上昇すると痒みが強くなりますので、入浴のさいは湯船には入らず、シャワーですませる、興奮させない、泣かせないなどの配慮が必要です。

紅斑が消えるまでは、なるべく外出は避け、もし外出する場合でも、日光に当たらないように長袖を着せて、帽子をかぶるなどの対策をとりましょう。

紅斑は、一般的には、2週間くらいで自然に消えていきます。

 

<治療のポイント>

特別な治療法がない。自然治癒を待つ

痒い場合は、皮膚科受診し薬をもらう

入浴はシャワーを短時間ですませる

外出は控えるが、特に直射日光に当たらないようにする

発疹がでたら学校など休ませなくてもいい

 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【りんご病】新着記事

「おたふく風邪」や「リンゴ病」 “子どもの病気”に大人がかかると?

「おたふく風邪」や「リンゴ病」 “子どもの病気”に大人がかかると?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 子どもがかかると軽くてすむことが多いのに、大人がかかると重症化したり、合併症のリスクが高くなったり、命の危険さえある病気...

2017/06/27 18:30掲載

大人もかかる「りんご病」、名前はかわいいけど要注意!

大人もかかる「りんご病」、名前はかわいいけど要注意!

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ) 子どもの病気というイメージのあるりんご病。大人もかかる場合があ...

2016/02/17 12:30掲載

ほっぺが赤い! 赤ちゃんのりんご病 とは?

ほっぺが赤い! 赤ちゃんのりんご病 とは?

赤ちゃんのりんご病 では、どのような症状が出るのでしょうか? 今年は例年に比べると、すでに流行の兆しがあります。抵抗力の弱い赤ちゃんは、気づかないうちに感染してしまうことがあるので注意が必要です。  赤ち...

2016/02/08 17:07掲載

子どものりんご病 、どんなことに気をつければいいの?

子どものりんご病 、どんなことに気をつければいいの?

今回は、  子どものりんご病  についてお話します。 りんご病という名には可愛いイメージがありますが、この名前は、両頬に赤い紅斑がでることから名づけられていて、正式には「伝染性紅斑」と呼ばれています。 ...

2016/02/08 16:35掲載

妊婦のりんご病 ~ 胎児への影響と予防 ~

妊婦のりんご病 ~ 胎児への影響と予防 ~

りんご病は子どもの頃かかりやすい病気のひとつですが、 妊婦のりんご病 にはどんな危険があるのでしょうか? 妊娠中にりんご病になると、お腹の赤ちゃんに影響がでる場合があります。感染しないためには、りんご病の特徴を...

2016/02/08 16:30掲載

子どもよりもわかりにくい!? 大人のりんご病 とは?

子どもよりもわかりにくい!? 大人のりんご病 とは?

子どもと大人のりんご病にはどんな違いがあるのでしょうか? 大人の場合、多くは子どもからの感染によりますが、症状が若干異なり、重い症状がでます。たとえば、子どものように頬が赤くならなかったり、関節痛がでるなど...

2016/02/08 16:14掲載