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錯覚のメカニズム解明はこれから!
北岡明佳教授(※5)は、なぜ錯視が起きるのかは、錯視の種類ごとに原因があり一言で説明できないし、長年の研究にもかかわらず原因がはっきりしないものもあると断った上で、目や脳、ニューロンやこれらの連携といった、知覚心理学、神経生理学、脳科学や数学などの共同研究が、まさにこれから、錯覚のメカニズムを科学的に解明してくれると大きな期待を寄せられています。
事故の原因が錯覚だったのは深刻な事態でしょう。
そんないい加減な目を信用しないで、センサーで自動的に停止したり、障害物を回避する技術が、新しい自動車には搭載されるようになってきました。
しかし、錯覚は「間違っているから悪い」ばかりではありません。錯視図はどれを見ても楽しいですし、これを利用したエッシャーのだまし絵などの芸術もあります。また、コンピュータの発展によって、さまざまなヴァーチャル体験ができるのも、錯覚を活用した結果です。
錯覚にはさまざまな恩恵もあります。
参考:
※1:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160214-00000023-mai-soci
※2:宇賀貴紀(医学博士)の脳科学に関する論文より
※3:千葉大学准教授、実験心理学
※4:一川誠『錯覚学』集英社新書
※5:立命館大学教授、(心理学)
執筆者:山本 恵一
監修医:坂本 忍
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