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日頃から「心の健康」のケアを
ただし、上記のような自殺の原因・動機は、あくまで後日の聴き取り調査や遺書によって判断されたものであり、子どもが実際に自殺に至るまでには、さまざまなストレスや精神的プレッシャーの影響も考慮する必要があります。
現代は、子どもでもスマートフォンやパソコンから簡単にあらゆる情報にアクセスできる時代。
そこには、自殺をはじめとする世界の悲惨なニュースや映像も含まれています。こうした、情報による無自覚なストレスから子どもを守ることも、大人の役割といえるでしょう。
これを「情報の暴力」だという人もいます。
子どもは「助けて」といえないことも
また、近年増加している子どもの「うつ」や、自殺の原因として問題となることの多い「いじめ」には共通点があります。それは、両者とも、家族や周囲に自分が「うつ」っぽいことや、「いじめ」にあっていたりすることを隠そうとする点です。
そのため、親や周囲の大人は、本人の態度や行動にあらわれる「サイン」を見逃さないことが大切です。下記に紹介するのは、子どもの「心の不調」につながっている可能性のある態度の一例です。
・頭痛・腹痛などの体調不良を頻繁に訴える(「仮面うつ」であることも多い)
・ひとりになりたがったり、部屋に閉じこもったりしがちになる「引きこもり」
・食欲不振や過食による肥満
・眠れない、あるいは起きられない、昼夜逆転
子どもの「うつ」に対しては、環境を改善することが有効といわれており、具体的な対策としては、長期の休みで乱れがちな生活のペースを、平常時に近づけていくことがあげられます。まずは、就寝や起床、食事の時間をキチンと決めて十分な睡眠を摂り、規則正しい生活を送ることから、夏休み明けへの対策をはじめるとよいでしょう。
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