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黄疸はなぜ起こる?
古い赤血球や損傷した赤血球は、主に脾臓(ひぞう)で取り除かれます。
その際、赤血球中に含まれるヘモグロビンは、「ビリルビン」という緑がかった黄色の物質へと分解されます。
ビリルビンは血液に入って肝臓に運ばれ、胆汁の成分として胆嚢に蓄えられ、その後腸の中に排出されます。ビリルビンを胆汁にうまく排出できなくなると、血液中の量が増えることになります。
過剰なビリルビンが皮膚や粘膜などに沈着した結果、黄疸として現れるのです。
なお、ミカンなどを連日過剰に摂取すると、手のひらが黄色くなることがあります。これは「柑皮症」(かんぴしょう)と言って、黄疸とは異なり病気の心配はありません。
急性肝炎などが原因で起こる
黄疸を起こす代表的な疾患は「急性肝炎」です。
急性肝炎は、ウイルス感染、薬剤、アルコール、自己免疫など、さまざまな原因で起こります。一方、「慢性肝炎」の場合は通常は黄疸が出ません。
また、「肝硬変」でも黄疸が生じる場合がありますが、これは肝細胞の機能がかなり低下していることを意味しています。
ほかに、「閉塞性黄疸」があります。これは、結石や腫瘍などが原因で胆汁の排出路である胆管が詰まり、胆汁が血液中に逆流することで起こる黄疸です。
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