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執筆:Mocosuku編集部
監修:岡本 良平(東京医科歯科大学名誉教授)
帝王切開が必要と判断される状況とはどのような状況なのでしょうか。母体のリスクを回避するために行われることも多い「帝王切開」。どのような場合に、選択されるのでしょうか。
帝王切開が必要とされる状況
日本では、帝王切開は希望してもやってもらえる分娩法ではありません。
原則として以下のような医学的な適合がないと行えないことになっています。母体や胎児の状況を診て、初めから帝王切開を予定することもありますが、自然分娩中に緊急に行う場合もあります。
母体側の理由
・児頭骨盤不均衡(母体の骨盤よりも胎児の頭が大きい)
・前置胎盤(胎盤が子宮の出口を塞いでしまっている)
・重症妊娠高血圧症候群(高血圧で膣からの分娩が危険)
・分娩遷延(経腟分娩の流れが遅くなった)
・分娩停止(経腟分娩の流れが途中で止まった)
・常位胎盤早期剥離(胎盤が先にはがれる)※
・子宮破裂(子宮筋が破裂する)※
胎児側の理由
・子宮内胎児発育遅延(胎児が小さい)の一部
・多胎の一部
・骨盤位の一部
・切迫早産の一部
・胎児仮死(胎児の心音が下がるなど状態が悪い)
・臍帯脱出(いわゆるへその緒が膣に出てきてしまう状態)※
※超緊急の状況として帝王切開が選択されます。
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