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負担なく徒歩で生活が完結する環境が理想
Aさんは、今の家を選んだ理由に、もうひとつポイントがあったと話します。
「スーパーや飲食店などが家から徒歩圏内にあるのもよかったですね。しかも平坦な道です。おかげで夫婦共々家から出る機会が多くなりましたよ」
高齢になってもアクティブなのは近年のシニア世代の特徴ですが、事故のリスクなどを考え、外出の際に自動車や自転車を自粛する高齢者も目立ちます。
そうなると、目的地に徒歩移動できるのは理想の環境。
利便性を求める若い世代でもそれは共通するポイントと言えますが、通勤を考えなくていいと、また少し違うようです。
「夫婦で旅行などに出かけることもあるので、駅が近いに越したことはないですが、もう毎日駅から通勤する必要はないので、都心まで遠くてもバスなどが通っていればいいと思って。むしろ日々の生活に必要な場所に負担なく行けることの方が、私たちにとっては重要でしたね。実際に暮らしてみて、よかったと実感してます」
若いときには気づきにくいこれらのポイント。
今から将来を見据えて、長く住める場所に家を購入したい人にとって、また二世帯暮らしを考えている家族にとっては、親世代が快適に暮らすために頭に入れておいてもいいポイントと言えそうですね。
<執筆者プロフィール>
種藤 潤(たねふじ・じゅん)
神奈川県生まれ。ライター・エディター・ウェブプランナー。雑誌やウェブにて、食、住まい、教育、ビジネス、介護、旅と、生活に身近なあらゆるテーマで取材・執筆活動を行う。近年はオーガニックなライフスタイルにも着目。日常を包括的な視点で捉えた「生活がちょっと楽しくなるタネ」の提供を心がけている
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