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執筆:石村 衛(ファイナンシャルプランナー)
お盆も過ぎて、子どもたちの夏休みもあとわずか。地域によっては、すでに始業開始されていることもあるかもしれません。
夏休み、保護者にとって気掛かりなのは「夏休みの宿題」ですよね。
我が子が夏休み期間中に計画的に宿題を片付けていれば、焦ることはないですが、夏休み終わる間際になって「早く終わらせなさい!」とヤキモキする親は少なくないと思います。
昨今は『宿題代行業者』なるものも出現し、計画的に宿題を片付けてくれるのだとか。夏休みの宿題は子どもの健全な成長にとって、どんな意義があるのか、考えてみたいと思います。
子どもの独創性や根気を育てる「自由研究」
小学生の子どもをもつ親1000人を対象にした日本能率協会のアンケート調査によると、「夏休みの宿題を手伝っている」と回答した保護者は62.6%とのこと。また、宿題で一番頑張ってほしいのが「自由研究」で59.8%、一番苦労するものも「自由研究」68.2%ということでした。(※アンケートは複数回答)
小学生にとっての夏休みの宿題は、漢字ドリルや計算ドリル、読書感想文など結構ボリュームがあり一夜漬けは難しいとしても、それなりの時間と援軍があれば何とか終わらせてしまうでしょう。また、保護者もドリルの類は手伝いやすく、日にちが迫ってくれば手を出してしまうものと思われます。
ところが厄介なのが「自由研究」です。「自由にテーマを決めそれについてまとめる」という作業は、研究テーマが「何でも良い」がゆえに手が付けにくい課題です。ついつい先送りしがちで「時間切れでやっつけ仕事」になってしまった、という事例もよくあるといいます。
しかし「自由研究」は、長い休みがあってこそ取りかかれる貴重な課題でしょう。子どもの独創性はもちろん、製作にかかる時間をはかる計画性や、途中で投げ出さない根気なども試されるからです。
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