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外出中の破水に備えて!
「立ち上がろうとしたら突然破水した」など、何の前触れもなくやって来る可能性がある前期破水。特に外出中に起こると慌ててしまいます!
破水が起こったら自分で行うことは、子宮口を清潔に保つことです。それまで赤ちゃんは卵膜に守られていました。しかし、破水で卵膜が破れているため、外からの細菌が尿道をさかのぼって感染に至る(上行感染、じょうこうかんせん)危険があるのです。
まず清潔なパットを当ててください。破水した後は、入浴やシャワー浴は絶対にしないでくださいね。トイレのウォシュレットを使う習慣がある方は、いつもの癖で使ってしまわないよう気を付けましょう!落ち着いて出産予定の産院に連絡をしてください。
妊娠37週を過ぎたら、いつ破水しても良いように、外出時には「破水セット」を持ち歩くことです。
「破水セット」の中身は以下の3つ。
・大きなバスタオル
・産褥パットかオムツ
・ビニールシート
これをビニール袋に入れておきましょう。
破水の量は人それぞれで、バシャっと大量に出てくることもあります。生理ナプキンでは吸収しきれない場合があるので、大きなパットかオムツを用意しておくと良いでしょう。
これらの対処と産院への連絡が出来たら、そのままタクシーか家族の運転で産院へ向かうことになる場合がほとんどです。ですので、「破水セット」とともに診察券と母子手帳は常に持ち歩くようにし、いざという時にタクシーをすぐに呼べるよう、電話番号などチェックしておきましょう。
破水したらむやみに動かずじっとしていることが大切です。自分で運転して産院に向かうようなことは絶対やめてくださいね!
破水かどうか判断出来ないときは?
パンっと卵膜が破れる感覚や、大量の羊水が流れてくれば破水と判断しやすいですが、必ずしもそうとは限りません。中には尿漏れのようなチョロチョロという流出の場合もあります。
尿漏れとの見分け方は、「色が黄色っぽくない」「アンモニア臭がしない」「じわじわと出てきて自力で止められない」などの違いがありますが、実際に自己判断は難しいものです。
明らかな尿漏れでなければ、一度産院に連絡してみてください。念のため内診してもらうと確実にわかるので安心です。
この場合は、診察の順番を待たずに優先して調べてもらえるはずなので、不安な場合はとりあえず受診してみることをお勧めします。
いつ破水が起こるか分からない段階に入ったら、しっかり心構えしておくことが大切ですね。1人で運転しての外出や遠出はなるべく避けた方が良いでしょう。
来る出産の時に向けて、いろいろなシミュレーションをしておいてください!
<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の2児の母。
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