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ロタウイルスの特徴
ロタウイルスは、乳幼児にかかりやすいウイルスで、5歳以下でかかることがほとんどです。好発時期(発生しやすい時期)は2~4月と冬の後半になってから流行することが多くなっています。
胃腸炎の症状の中でも、38℃以上の高熱と激しい下痢が特徴的です。便が“お米のとぎ汁“のような白い水様便になってきます。
ロタウイルスは症状が1週間ほど長引くケースも多く、重症化の恐れが高いです。脱水や、高熱によるけいれん、脳への影響も考えられるため、注意が必要です。
ロタウイルスには特効薬はありませんが、ワクチンがあり、任意で摂取することが出来ます。
ノロウイルス・ロタウイルスへの対策と予防法
ノロウイルス・ロタウイルスへの対策は、基本的な手洗いとうがいを徹底することです。
好発時期には、いつも以上に丁寧に手洗い・うがいをするようにしましょう。
そうは言っても石鹸やアルコール消毒には負けないのがウイルスの厄介なところです。
一番の感染経路となる、感染者の吐物や排便。これらはウイルスが空気に飛び散りどんどん広がってしまいます。
ノロウイルスやロタウイルスに有効なのは、次亜塩素酸ナトリウムという消毒液です。家族が感染してしまった場合は、吐物で汚れた衣類や床などの消毒を素早く行うことが重要になってきます。
最近では、消毒に適した濃度に希釈されてすぐに使えるようになったものがドラッグストアに販売されています。いざという時にすぐに対応できるように、1本常備しておくと良いかもしれませんね。
また生牡蠣などからの感染は毎年見られています。流行時期には、二枚貝はなるべく加熱したものを食べると良いでしょう。
ノロウイルスは嘔吐が主症状で高齢者や大人も感染しやすいもの。
ロタウイルスは激しい下痢が主症状で、乳幼児にかかりやすいといった特徴がありました。
流行してしまうと感染を逃れるのは難しいことですが、手洗いうがいの徹底や、人ごみに出かけないなどの工夫で冬を乗り切りましょう!
<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと・たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の二児の母。
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