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「苦しい国の財源を助けている」
さて今度は、「税金」という観点からタバコを見てみましょう。
タバコの価格の6割は実は税金。タバコには、「国タバコ税」「地方タバコ税」「タバコ特別税」「消費税」という4種類もの税金がかかっているのです。
ひと箱430円の商品を例にして、税の内訳を見てみましょう。
国タバコ税・・・106.04円
地方タバコ税・・・122.44円
タバコ特別税・・・16.40円
消費税・・・31.85円
合計276.73円
こうして得られた税金は年間約2兆円を超えるといわれています。その使い道はいろいろですが、主に使われるのは「国の借金返済」。
また、一部は福祉施設や保育所、公害対策費などに使われています。
それでもやっぱりタバコは命を縮めている
今回は「タバコを吸うメリット」についていろいろ見てきましたが、それでもやっぱり「タバコが身体に悪い」というのは動かしようのない事実。
・タバコを毎日40本吸い続けた人の3.5人に1人が肺がんになる
・タバコを吸う女性の3分の1は不妊症
・タバコを吸う人の2人に1人はタバコのために命を落とす
・タバコを吸う夫を持つ非喫煙者の妻が肺がんで死亡する確率は、非喫煙者の夫を持つ場合に比べて約2倍
・副流煙を子供が吸引すると知能指数の低下をもたらす
これらはすべて、日本や海外で報告されているタバコの害です。
タバコを吸うメリットはそれなりにあるのかもしれませんが、それらは「タバコでなければ絶対に得られない」というメリットではないような気もします。
たとえば「タバコを吸いながらの喫煙者同士のコミュニケーション」は「コーヒーを飲みながらの会話」に置き換えられるかもしれません。
もちろん、タバコをやめるにはかなりの努力が必要だと思います。
しかしそれでも「自身や大切な人の命を守るため」ということ言えそうです。
結局、客観的な「タバコを吸うメリット」とは、やはりないものなのかもしれません。
【参考】
厚生労働省・e-ヘルスネット『喫煙による健康影響』(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco-summaries/t-02)
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