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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
2020年に開催される東京オリンピックに向け競技場整備に関するニュースが連日放送されている中、日本の喫煙対策も進められています。
タバコの健康への影響は、もはや喫煙者本人に限らないことは明白です。
近頃は受動喫煙に加えて、「三次喫煙」という言葉も耳にするようになりました。
この三次喫煙とはどういうことでしょう?また健康への影響はどれほどあるのでしょうか?
詳しく解説していきます。
三次喫煙とは?
タバコを吸う人が、自分の肺に煙を吸い込むことを「一次喫煙」といいます。
またタバコを吸った人が吐き出した煙や、火がついたタバコから立ち上る煙などを、ほかの人が吸い込むことを「二次喫煙」といいます。
二次喫煙は、別名「受動喫煙」とも呼ばれています。受動喫煙という呼び名の方がなじみのある人も多いでしょう。
それに対して三次喫煙は、一次喫煙や二次喫煙(受動喫煙)のように、タバコの煙が目の前に無いのに、衣類などに染みついたタバコの煙に含まれる成分を吸い込むことをいいます。
タバコの煙に含まれる有害な物質が、タバコを吸った人の衣類や髪の毛、部屋のカーテンや壁紙などに付着し、揮発した成分を他の人が吸い込むことをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
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