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笑うのを諦める「サイレントベビー」とは
サイレントベビーとは、赤ちゃんが泣く、笑うなどの表情に乏しく、無表情な状態のことをいいます。「おとなしくて手がかからない子」と思っていたら、サイレントベビーの状態だったということもあるでしょう。
サイレントベビーのまま成長すると、発語が遅くなったり、コミュニケーション能力が低くなったりするだけでなく、様々な心の病気が出てくる可能性があります。
サイレントベビーになる原因は、長い期間人に触れず、放置されたことにあります。
泣いてもあやしてくれず、自分の欲求(排便、排尿、ミルクが欲しいなど)に応えてくれない状態が繰り返し起こると「自分が泣いても何もしてくれない」ということを覚えてしまい、泣くのをやめてしまうのです。
もちろん赤ちゃんにとっては心に負担がかかるため、段々泣かない、笑わない、といった状態に変化していきます。
赤ちゃんがよく笑うようになるためには、生後2カ月頃までにどのくらい親が赤ちゃんに対して多くの愛情をかけて、手をかけていられるかがカギとなります。
とはいえ、育児以外のことが忙しくて赤ちゃんに構う時間がとれなかったからといって、すぐにサイレントベビーになるわけではありません。
いくら忙しくても赤ちゃんに笑顔を見せる時間はあるでしょう。笑顔を見せてから「今忙しいからちょっと待っていてね」などと声をかけるようにしましょう。
笑わない原因は「発達障害」の可能性も
赤ちゃんが笑わないのは、発達障害のひとつの徴候と考えられます。
発達障害とは、主に生まれつきの脳機能障害が原因で、乳幼児期に起こる発達の遅れです。精神障害や知能障害を伴う場合もあります。
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、障害が合併していることもあります。
現在、発達障害は「広汎性発達障害」「学習障害」「注意欠陥多動性障害」の3種類に分類されています。
自閉症やアスペルガー症候群は、「広汎性発達障害」に含まれます。
発達障害児は、自分の気持ちを表情に出しません。人に興味や関心がないので、表情が乏しくほとんど笑わないのです。
アスペルガー症候群の子どもも、周囲の人と目を合わせようとしないので、笑わない傾向にあります。
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