生まれたばかりで赤ちゃんは笑う?笑わないと問題あり?

Mocosuku(もこすく)
  • 生まれたばかりで赤ちゃんは笑う?笑わないと問題あり?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

生まれたばかりで赤ちゃんは笑う?笑わないと問題あり?

公開日時

笑うのを諦める「サイレントベビー」とは

 
サイレントベビーとは、赤ちゃんが泣く、笑うなどの表情に乏しく、無表情な状態のことをいいます。「おとなしくて手がかからない子」と思っていたら、サイレントベビーの状態だったということもあるでしょう。

 

サイレントベビーのまま成長すると、発語が遅くなったり、コミュニケーション能力が低くなったりするだけでなく、様々な心の病気が出てくる可能性があります。
 
サイレントベビーになる原因は、長い期間人に触れず、放置されたことにあります。

 

泣いてもあやしてくれず、自分の欲求(排便、排尿、ミルクが欲しいなど)に応えてくれない状態が繰り返し起こると「自分が泣いても何もしてくれない」ということを覚えてしまい、泣くのをやめてしまうのです。

 
もちろん赤ちゃんにとっては心に負担がかかるため、段々泣かない、笑わない、といった状態に変化していきます。

 

赤ちゃんがよく笑うようになるためには、生後2カ月頃までにどのくらい親が赤ちゃんに対して多くの愛情をかけて、手をかけていられるかがカギとなります。

とはいえ、育児以外のことが忙しくて赤ちゃんに構う時間がとれなかったからといって、すぐにサイレントベビーになるわけではありません。
 
いくら忙しくても赤ちゃんに笑顔を見せる時間はあるでしょう。笑顔を見せてから「今忙しいからちょっと待っていてね」などと声をかけるようにしましょう。

 
 

笑わない原因は「発達障害」の可能性も

 
赤ちゃんが笑わないのは、発達障害のひとつの徴候と考えられます。
 
発達障害とは、主に生まれつきの脳機能障害が原因で、乳幼児期に起こる発達の遅れです。精神障害や知能障害を伴う場合もあります。
 
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、障害が合併していることもあります。

 

現在、発達障害は「広汎性発達障害」「学習障害」「注意欠陥多動性障害」の3種類に分類されています。
 
自閉症やアスペルガー症候群は、「広汎性発達障害」に含まれます。
 
発達障害児は、自分の気持ちを表情に出しません。人に興味や関心がないので、表情が乏しくほとんど笑わないのです。
 
アスペルガー症候群の子どもも、周囲の人と目を合わせようとしないので、笑わない傾向にあります。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【子育て】新着記事

どう乗り越える? 「育児」と「介護」の『ダブルケア』

どう乗り越える? 「育児」と「介護」の『ダブルケア』

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 日常的に育児と介護の両方を同時に行う「ダブルケア」。 世界のなかで未曾有の超高齢社会に突入している日本。 加速する少子化に加え、...

2019/05/24 18:30掲載

「里親」や「養子縁組」 その違い、知っていますか?

「里親」や「養子縁組」 その違い、知っていますか?

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 虐待や親の病気、経済的理由などで親と一緒に暮らせない子どもは、約4万5000人いるといわれています(厚生労働省資料)。 今後の...

2019/03/15 18:30掲載

10人に1人とも言われる「産後うつ」は、予備知識も大事

10人に1人とも言われる「産後うつ」は、予備知識も大事

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 産後のメンタルヘルス不調、いわゆる「産後うつ」は、今や10人に1人は経験するとも言われています。 出産という大仕事を果たした後...

2019/03/13 18:30掲載

双子や三つ子が生まれる不思議…  家系の遺伝に関係あり?

双子や三つ子が生まれる不思議… 家系の遺伝に関係あり?

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 可愛らしい双子の赤ちゃんを見かけると、なんだか微笑ましくなります。 同時に二人を育てる苦労をする分、たくさんの幸せも享受できる...

2018/11/04 18:30掲載

増え続ける「子どものメタボ」  メタボな大人へを防ぐために。

増え続ける「子どものメタボ」 メタボな大人へを防ぐために。

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 1948年から増加傾向にあった子どもの「体重平均値」はこの数年、横ばい状態になっています。 また、肥満傾向児の出現率も2003年からは...

2018/06/19 18:30掲載

幸せ 真っ只中のはずが…「産後うつ」や「産後クライシス」とは

幸せ 真っ只中のはずが…「産後うつ」や「産後クライシス」とは

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ やっと出産してかわいい赤ちゃんと出会えた喜びもつかの間、始まるのは寝る暇もないほど忙しい毎日です。 産後の心身...

2017/08/28 18:30掲載