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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「食べれば食べた分だけ太ってしまう」のは当然のことですね。
ところが、たくさんの量を食べているにもかかわらず、なかには普通体型やスリムな人もいます。
たくさん食べるのに痩せているのは、健康に問題はないのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
たくさん食べていても痩せているのはどうして?
昔から「痩せの大食い」という言葉がありますが、「たくさん食べているにもかかわらず痩せている」のは、体質が大きく関わっていると考えられます。そしてその体質には、次のようなものがあるといわれています。
・基礎代謝が高い
・食べたものが胃から腸に移りやすく、栄養が吸収されにくい
・食べたものが体外へ排出されるまでの時間が短い
・遺伝などの要因で脂肪を分解する細胞を多く持っている
体質で太らないのであれば、そうなりたいと思う人も多いでしょう。
ところが、このような体質に変えることは簡単ではありません。運動で筋肉をつけ基礎代謝をあげることで、ある程度、太りにくい身体を作ることは可能です。
しかし多くの場合、食べ過ぎてしまえば、肥満につながってしまいます。
たくさん食べているのに痩せているのは「若いうち」だけ?
「若いときには、どんなに食べていても太らなかったのに、年をとったら太りやすくなった」という経験はありませんか?
若いうちは基礎代謝が高く、脂肪がつきにくいものです。また、運動や食事をセーブすることですぐに痩せることもできます。
しかし若い頃にたくさん食べても痩せていた人でも、加齢とともに基礎代謝が落ちてくると、身体に脂肪がつきやすくなります。自分は太らない体質と思って若いときと同じ量を食べていたら、年齢とともにだんだんと肥満になったということは、珍しいことではありません。
このように「たくさん食べていても痩せている」理由として体質や年齢が挙げられますが、一方で健康上の問題があって痩せてしまっている可能性もあります。
どのような健康問題の可能性が考えられるか、詳しくみていきましょう。
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