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拒食症を発症しやすい性格
拒食症は、ダイエットをきっかけに発症することが多いといわれています。とはいっても、ダイエットに挑戦した人がすべて拒食症を発症するわけではありません。
拒食症を発症しやすい要因がいくつかあるところに、ダイエットというきっかけが加わることで発症するのです。
そして、拒食症を発症する要因のひとつに挙げられるのが本人の性格傾向です。
具体的には、次のような性格傾向があるといわれています。
・負けず嫌い
・完璧主義
・「こうであるべき」というべき思考
・物事の白黒をはっきりさせたいと白黒思考
・自分に厳しいストイックな性格
また、拒食症患者は自己評価が低い人が多いといわれています。
自己評価が低く、上記のような性格傾向の人がダイエットをすると、体重の減少が自分への評価を高めることに繋がりやすくなります。
その結果、身体に危険が及ぶほどやせているのにダイエットをやめられない状態、つまり拒食症になってしまうのです。
このほか拒食症の発症に関係している要因として、家庭環境や母親との関係性が指摘されることがあります。
これは、拒食症を発症しやすい性格や自己評価の低さが作られる背景に、家庭環境が強く影響しているためです。
さらに、拒食症に大きな影響を与えている要因がもう1つあります。
それが、「やせることは良いこと」という社会風潮です。
拒食症は、患者の男女比率が1:20と圧倒的に女性の患者が多い病気ですが、このことと、社会風潮には大きな関係があるといえます。
どういうことなのか、次から詳しく見ていきましょう。
拒食症が女性に起こりやすいワケ
1960年代ころより、アメリカでは「やせていることは自己管理ができていること」という風潮が広まりました。
この風潮は日本にも影響を与え、現在でも「やせていることは良いこと」という風潮がとくに若い女性の間で広がっています。
実際、雑誌やテレビなどで取り上げられる女性はやせている女性が多く、それが若い女性の憧れの対象になっていますね。最近では、ぽっちゃり体型の女性がモデルをする雑誌なども増えていますが、それでも「やせたい」という女性が多いのが現実です。
そして、この社会風潮は拒食症の発症に大きく関係しています。
先ほどお話したように拒食症を発症する患者の中には自己評価が低い人が多く見られます。
このような性格傾向を持つ人がやせて周りから「やせて、きれいになったね」などと言われると、どうなるでしょう。
「やせることは人から認められること」と認識されてしまい、ダイエットを加速させたり、ひいては拒食症を発症させるきっかけにもなります。
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