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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
中耳炎という病名を耳にした方は多いかと思います。
しかし実際にどのような病気で、どういった症状が出たら中耳炎を疑うべきか、という点についてまでご存知な方は意外に少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、中耳炎という病気について取り上げます。
中耳炎とは「鼓膜の奥の部分に炎症が起こっている状態」
中耳炎とは、鼓膜の奥にある「中耳」と呼ばれる部分に炎症が起こることで発症する病気です。
中耳炎には大きくわけて3つの中耳炎があります。
急性中耳炎
風邪の菌やウイルスが原因となり発症する中耳炎で、突然起こる耳の痛みが特徴的な病気です。
特に乳児から就学前という、耳の形成が未発達な子供に多くみられますが、大人でも繰り返し風邪をひくことで中耳部分に炎症を起こし、発症することがあります。
慢性中耳炎
中耳部分の炎症が改善せずに慢性化してしまい、常に膿がたまってしまうことで鼓膜に穴が開いてしまう病気です。
主な症状としては難聴があげられ、急性中耳炎とは違い耳の痛みを伴わないことが特徴となっています。
急性中耳炎とは違い主に大人に見られる症状となっており、難治性の難聴、耳鳴りやめまいの原因となることもあります。
滲出性中耳炎
中耳と鼻を結ぶ「耳管」と呼ばれる部分になんらかの異常が起きることで、滲出液が中耳部分を満たしてしまい、炎症を起こしている状態です。
主に中耳部分が未発達である3~10歳頃、および機能が低下している高齢者に多くみられる中耳炎です。
症状としては、難聴や耳の閉塞感等があげられます。
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