「おたふく風邪」や「リンゴ病」 “子どもの病気”に大人がかかると?

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「おたふく風邪」や「リンゴ病」 “子どもの病気”に大人がかかると?

公開日時

はしか

 
はしかは、小児期に多い病気で、麻疹ウイルスによって引き起こされます。
 
感染力が強く、免疫をもっていない人が感染したら、100%発症するといわれます。
 
感染してからの症状の経過は、次の3期に分かれます。
 
 
1.前駆期
 
発症して、1~4日ほどは、38℃前後の高熱と咳、くしゃみ、鼻水、倦怠感など風邪症状がでます。
 
口内炎がでることもありますが、コブリック斑と呼ばれる白いブツブツがでれば、麻疹と診断されます。
 
 
2.発疹期
 
一端熱が下がって、再び39~40℃の高熱がでます。
 
顔や首、胸から発疹が出始め、全身に広がります。風邪症状もひどくなり、発疹にかゆみが出る場合もあり、つらい時期です。
 
 
3.回復期
 
発症後、10日ほどで回復に向かいます。熱がさがって、風邪症状もおさまります。
 
発疹は黒ずんでいき、しばらくして消えていきます。
 
 

水疱瘡(みずぼうそう)

 
水疱瘡は、水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、正式名を「水痘(すいとう)」といいます。
 
子どもの病気の代表ですが、生まれてから一度も水疱瘡を経験していない大人は、油断できない病気です。また、一度水疱瘡にかかったことがある人でも、免疫力が低下したときに、帯状疱疹という発疹を症状とする疾患を発症することがあります。
 
2週間の潜伏期間があり、10~21日ほどで初期症状がでてきます。
 
その後、発熱、食欲の低下、倦怠感、軽度の頭痛などが現れます。水疱瘡だとは気がつかず、症状が悪化してから病院にいき、隔離されることもあります。
 
重症の水疱瘡では、合併症として、肺炎、心内膜炎、関節炎、肝炎、脳炎などが起きる可能性があります。また、喫煙している人は、肺炎を合併しやすくなります。
 
妊娠12~20週未満に感染すると、胎盤からの感染を起こし、「先天性水痘症候群」を発症して未熟児や精神発達遅滞、白内障などを起こします。
 
分娩前後に感染した場合、新生児にも産道感染する可能性があり、新生児水痘を発症します。新生児水痘は、致死率が20~30%と、重症になりやすいです。
 
 

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