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あまりおすすめできない使い方、またあまり必要でない場合
おすすめできない使い方
大人とは別の部屋や目の届かない場所にベビーベッドを置くことは避けましょう。
安全の確保のため、少なくとも乳児のうちは大人と同じ部屋で寝かせるようにします。
日本に比べて添い寝文化があまりない欧米でも、乳児のうちは大人のベッドに赤ちゃんを連れてきて寝かせている親が少なくありません。
とくに母乳育児をしている間は、赤ちゃんが近くにいる方が夜間の授乳が楽だと感じる人が多いからです。
ベビーベッドがあまり必要でない場合
普段から大人がソファーやベッドでの生活ではなく、畳や布団で生活しているのであれば、赤ちゃんも同じ高さで生活する方が楽でしょう。
それぞれの家庭で、部屋のスペース、予算、家族構成、その後の家族計画などを考えて、必要性を検討すると良いでしょう。
また、入手する場合には購入する場合やレンタルする場合、譲ってもらうなど工夫することでコストを抑えることもできます。
産後のお母さんと赤ちゃんの生活を考えることも重要
出産直後のお母さんと、寝返りをする頃までの赤ちゃんの生活を考えて、ベビーベッドを検討することも重要です。
ポイントは、母親自身の身体の回復を図りつつ、赤ちゃん中心の生活ができるようにすることです。
出産後は、会陰(えいん)や肛門の痛み、帝王切開のお腹の傷が回復していく大切な時期です。
また、「寝ては起きて」を繰り返す赤ちゃんに合わせて、昼夜を問わない育児が続くため、疲労も溜まります。
さらに、妊娠と出産によってお腹まわりや腰の筋肉が弱っていたり、骨盤が不安定な状態になっています。
ですから、赤ちゃんのお世話が必要だとはいえ、育児や日常生活の動作で立ったり座ったり、こまめに移動するということが、とても身体の負担になります。
よって、出産直後の生活の準備をするときは、動線をできる限り短くするようにしましょう。
さらに、赤ちゃんのお世話をするときにしてしまいがちな腰を折り曲げた中腰の姿勢もよくありません。ですから、そのような負担な動作をしなくても済むような生活をイメージしながら、部屋の間取りやベビーベッドの必要性を検討することも重要なのです。
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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