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スティーブンス・ジョンソン症候群の症状
38℃の高熱や倦怠感に加えて、次のような症状が現れます。
・発疹(皮膚のブツブツ)、発赤(赤みを帯びた状態)、水ぶくれのような症状(口、目の粘膜、全身の皮膚にできる)
・目の充血
・目やに
・まぶたの腫れ、目の開けにくさ
・くちびるや陰部のただれ
・排尿時・排便時の痛み
・のどの痛みなど
このような症状は、発症のきっかけとなった薬の服用、あるいは、ウィルスへの感染から2週間以内に現れるのが一般的です。
ただ、個人差があり、数日以内に現れる人もいれば、1か月くらい経ってから症状が出る人もいます。また、目の症状は皮膚の症状よりも先に現れることが多いようです。
重症化した場合は、多臓器不全や敗血症(細菌やウィルスなどが血液に入り込み、全身症状を引き起こす)を合併したり、視力障害やドライアイ、消化器症状や呼吸器症状(消化器や上気道の粘膜が攻撃を受けることによるもの)、外陰部の癒着、爪甲の変形・脱落など、さまざまな症状をともなうことがあります。
とくに、肝機能や腎機能に障害を持っている患者は、重症化が起きやすいといわています。
スティーブンス・ジョンソン症候群は治療できるの?
お伝えしたように、スティーブンス・ジョンソン症候群は、早期に治療することで症状の重症化を防ぐことができます。
治療にあたって、まず行うのは、原因になっていると考えられる薬を中断することです。その上で、ステロイドを使った薬物療法を中心に治療を行います。
ステロイドによる治療が効かない場合には、「血漿交換療法」や「免疫グロブリン製剤大量静注療法」などの治療も併用して行うことになります。
なお、目や呼吸器の症状、栄養状態をコントロールし、また、感染症を防ぐために、入院治療が原則となります。
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