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 漢方と女性のカラダ



漢方と女性のカラダ について考えてみましょう。 女性のカラダは初潮、妊娠・出産、閉経などライフステージごとに変化します。一生を通じて女性ホルモンの影響を受けるため、加齢やストレスによるホルモンバランスの乱れから、今まで感じなかった症状が出たり、体調を崩したりすることがあります。 その中でも、頭が痛い、食欲がない、むくむ、冷える、眠れない。。。などこうした症状があるのに、病院で検査をしても異常がないことがあります。 そのような症状のケアとして漢方を取り入れてみましょう。 漢方=漢方薬と思われがちですが、実はそうではありません。東洋医学の治療法のひとつに漢方薬を用いた治療があり、この他に鍼灸・整体・気功・薬膳・養生などを含んだ広い意味で使われます。

 漢方と女性のカラダ :妊娠



カラダのバランスを【気・血・水(き・けつ・すい)】という3つの基本要素で考え、これらが足りなくなったり、滞ったりしてしまうことでさまざまな不調があらわれると漢方では考えます。健康の土台として、自分の体質(気・血・水のバランス)を知り、それを日々の養生に活かしていきましょう。特に、妊娠を望まれる方は全体のバランスはもちろん、「気・血」の充実が大切になってきます。 kanpo01「気」は、基礎体温を維持する、子宮が下がらないように位置を保つために、「血」は、毎月の生理の状態や子宮の健康を保つために大切です。 そして、元気な卵子を育てるには十分な「気・血」が必要であり、正常な排卵リズムを維持するためには「気・血」の巡りが重要となります。

 漢方と女性のカラダ :女性のカラダは7年周期

漢方では女性の体調は7年周期で変化すると考えます。 ※この周期は、約2000年前に書かれた中国の医学書「黄帝内経」の記述に基づくものです。 女性の一生に起こるライフイベント、生理、妊娠、出産と、カラダの変化はすべて「血」にかかわっています。14歳ごろに初潮を迎え、21歳で女性としてのカラダが出来上がり、妊娠を迎える準備が整います。その後、28歳ごろには、一番妊娠に適していると言われている成熟期のピークを迎えます。 働きざかりの女性も多い年代ですが、いつかは妊娠を考えているのであれば、生活習慣を整え、産めるカラダ作りを意識しておきましょう。 kanpo02 ここ近年は、晩婚化、晩産化の影響もあり、高齢出産や卵子の老化について話題になっていますが、漢方でも35歳ごろから少しずつ妊娠力の衰えがあらわれると言われています。その後42歳ごろを過ぎると、ホルモンのバランスが乱れる人が多くなり、更年期の声が聞こえてきます。そして49歳ごろ閉経が訪れます。初潮、閉経などの年齢には個人差があります。 もっとも充実しているはずの20代後半から30代で、冷えや生理不順に悩むなど、このサイクルが乱れている女性が増えています。漢方で巡りを整え、カラダの節目を良い状態で迎えるようにしましょう。

【参考図書】 子宮力を上げる漢方レッスン 薬日本堂 監修 KKベストセラーズ 刊

記事協力:薬日本堂株式会社
東洋思想である漢方の考え方をベースに、漢方ライフスタイルを提供する「ニホンドウ漢方ブティック」を全国に展開。2003年に「ニホンドウ漢方ミュージアム(ニホンドウ漢方ブティック・漢方ギャラリー・薬日本堂漢方スクール・薬膳レストラン10ZEN)」を品川にオープン。2010年3月には漢方ビューティーブランド、漢方と香り(医香同源)を融合させた「カガエ カンポウ ブティック」を丸の内にオープンし、好評を得ている。日本コカ・コーラ社「からだ巡り茶」の開発協力など、他業種とも幅広くコラボレーションを展開中。
http://www.nihondo.co.jp/

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