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市販薬にも注意が必要
スティーブンス・ジョンソン症候群の多くは、薬が原因です。抗生物質や解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、総合感冒薬(かぜ薬)などで症状が現れるといわれています。
注意が必要なのは、ふだん飲んでいる市販薬でも起こる可能性がある点です。
それまで飲んでいて問題がなかったにもかかわらず、ある日突然、発症することがあるのです。
たとえば、風邪で発熱の症状があったとき、解熱剤を服用していったん下がった後に再び熱が上がった場合、あなたはどのように対処しますか?
再び同じ解熱剤を服用するという方もいるのではないでしょうか?
しかし、その発熱は風邪によるものではなく、スティーブンス・ジョンソン症候群の症状の可能性もあります。ですから、いつも飲んでいる薬であっても、100%信頼することは危険です。
薬を飲んだ後に症状が悪化したり、ほかの症状がみられる場合には、自己判断で服薬はやめて、医療機関を受診してください。
また、そのさいは、服用した薬の情報を必ず医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。
【参考】
・※1:NHK クローズアップ現代+『身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用』(http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3275/1.html)
・※2:独立行政法人医薬品医療機器総合機構『重篤副作用疾患別対応マニュアル』(https://www.pmda.go.jp/files/000146156.pdf)
・公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター『スティーヴンス・ジョンソン症候群(指定難病38)』(http://www.nanbyou.or.jp/entry/4074)
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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