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赤ちゃんの性別はどうやって決まる?
わたしたちの性別は、染色体によって決定されています。
卵子は女の子になるX染色体をもっています。
一方、精子は男の子になるY染色体と女の子になるX染色体の両方をもっています。
先ほどお話ししたように、赤ちゃんの性別がわかるのは妊娠中や出産後ですが、赤ちゃんの性別は、受精するときにどの染色体が組み合わさるかで決まっています。卵子と精子の染色体の組み合わせが「XX」なら女の子、「XY」男の子になるというわけです。
効果のある「産み分け」とは?
性別は染色体で決まります。ですから、遺伝子検査ができる現代、理論上は産み分けが可能です。
そして、医療的な技術として可能な方法とは、体外受精によるものです。
これまで有名だった方法は、「パーコール法」です。
「パーコール」という薬液を使用した上で精液を遠心分離します。
Y精子よりもX精子の方が重いため、精液がおおよそ2層になります。そして、重たい下側の層からX精子であろう精子を採取して卵子とかけ合わせます。
これは、女児を授かりたいときの方法です。
しかし、確実にX精子とY精子が2層にわかれるわけではないため、パーコール法は完全に産み分けできる方法とはいえません。
そのほか、着床前診断という方法があります。着床前診断では、体外で受精させた受精卵を女性の子宮に戻す前に染色体を調べます。
すると、X染色体をもつ受精卵か、Y染色体をもつ受精卵かがわかるので、希望する性別の受精卵を移植します。
ただし、体外受精は不妊治療として行われるもので、産み分けのためにわざわざ行うものではありません。さらに、女性の身体にはとても負担がかかります。
また、チマタではゼリーを使った方法が紹介されていることがあります。ただし、これには医学的な根拠はないようです。
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