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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
「インキンタムシ」という病名を聞いたことがありますか?
昔の病気のように思っている方もいるかもしれませんが、今もある皮膚の感染症です。
今回は、「インキンタムシ」の症状や治療などについてご説明します。
インキンタムシの基本情報
「インキンタムシ」とは、股間部が白癬菌(はくせんきん)に感染する病気で、「股部白癬(こぶはくせん)」とも呼ばれますが、正式な病名は、「潜在性小水疱性斑状白癬(せんざいせいしょうすいほうせいはんじょうはくせん)」です。
思春期の男性であれば誰でも一度はかかる、といわれるほど、多くみられます。
インキンタムシは、ひとつづきの病名のようですが、実は「インキン」と「タムシ」は別のものです。
「インキン」は陰部にできる皮膚病の総称であり、「タムシ」は白癬菌による皮膚病のことをいいます。
白癬菌による病気は、発症する身体の部位によって名前が変わります。
たとえば、足に出ると「水虫」、手に出ると「手白癬」、爪に出ると「爪白癬」、頭に出ると「頭部白癬、しらくも」、体幹や四肢に出ると「体部白癬、ゼニタムシ」などと呼ばれます。
すでに多くの方がお気づきでしょう。
インキンタムシは水虫の仲間、水虫は治りにくいことで知られていますが、インキンタムシも治るのに時間を要します。
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