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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
健康診断や病院の検査などで採血をするときに、「血管を見つけにくい」といわれたことはありませんか。
なかには、採血の部位を変える、針を細くする、はたまた別の担当者にバトンタッチ…など、毎回大変な思いをする人もいるようです。
採血しづらい、見つけにくい血管には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、スムーズに採血を終らせるコツなどはないのでしょうか。
ご一緒に見ていきましょう。
採血の方法
採血の部位は、基本的に肘が曲がる方の内側の「肘正中皮静脈(ちゅうせいちゅうひじょうみゃく)」が選択されます。
もし、肘正中皮静脈が全然見えない、駆血帯(くけつたい=静脈を膨れ上がらせるためのゴム紐)を使っても肘正中皮静脈が浮かび上がってこないときは、前腕の橈側皮(とうそくひ)静脈や前腕尺側皮(しゃくそくひ)静脈、前腕皮静脈などが選ばれます。
採血する看護師など医療スタッフ側のコツとしては、採血を成功させやすい血管を選ぶことです。
基準は「太くて弾力性がある」血管です。
必ずしも採血時に見えている青紫色の血管が成功しやすいとは限りません。
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