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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
家庭では元気におしゃべりをしているのに、たとえば学校や職場などの公共の場において、特定の場面でだけ話せなくなるのが「場面緘黙(ばめんかんもく)」です。
「場面緘黙」は不安障害の一種とされていますがあまり知られていません。
ですから「人見知り」と誤解されて周囲から孤立してしまうことも少なくありません。
今回はこの「場面緘黙」について、詳しくご紹介したいと思います。
選択性緘黙とも呼ばれる場面緘黙
精神医学では「場面緘黙」は「選択性緘黙」とも呼ばれています。
発症の頻度は1,000人に0.3~7.1人と比較的まれな障害で、男女比では女子に多いようです。
また、症状は3歳ころから出始めるのですが6~8歳ころまで気づかれないケースも多いといいます。
そうなると、本人は長期間にわたりつらい思いを抱えていると推察されます。
先ごろ放映されたNHKの番組では (※)、「話したいのに話せない」という場面緘黙の「つらさ」がよく表れていますのでご参考ください。
※NHK Eテレ これまでの放送から『知られざる場面緘黙(かんもく)の世界』(http://www6.nhk.or.jp/baribara/lineup/single.html?i=577)
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