気づきにくく、誤解されやすい… 大人にも多い「ADHD」

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気づきにくく、誤解されやすい… 大人にも多い「ADHD」

公開日時

不注意(注意欠如)

 

片づけが苦手、人の話を聞けない、忘れ物が多い

今やらなければならないことを先延ばしにする

好きなことにのめり込み何も耳に入らない

人の話を最後まで聞けない

時間を守ることができない

退屈することが大の苦手

 
「不注意」はADHDの中核的症状だといわれます。
 
脳の軽い機能障害のために、目覚めていても覚醒レベルが低下してボンヤリすることがあります。
 
また、集中力が続かないため状況や上司などの指示が理解できません。
その結果、適切な行動がとれずトラブルにつながってしまいます。
 
さらに、自分に不要な情報をシャットアウトできないことから注意散漫で、「整理・整頓・管理」が不得意になりがちです。本人はどこから手をつけたらよいかがわかりません。
 
一方で、興味がある好きなことには極端にのめり込む「過集中」もみられ、夢中で時間を忘れることもよくあります。
 
そのため、約束の時間を守れなくなり、周囲からすると「どうでもよいことに囚われて、大切なことがおろそかになっている」ように見えます。
 
また、人間関係における「不注意」では、たとえば他人の話を最後まで聞けないことがよくあります。
 
相手がしゃべり始めた途端「わかった、こう言いたいんでしょう!」と早とちりしたり、話の腰を折って口を挟んだり、何も聞いていなかったりします。
 
こうして、何度も大事な用件を聞き間違えて周囲からひんしゅくを買うなど、周囲の評価を下げることになってしまうのです。
 
しかし、本人はふざけているつもりはなく、真剣にやってそうなるので、落ち込んで自分を責めたり、抑うつ状態になったりすることもあります。
 
不注意のために状況にマッチしていなくても、頭の中で本人は目まぐるしく想像したり考えを凝らしたりしています。ゆえに思考のない退屈は苦手です。
 
このようにADHDの「不注意」は集中力がないわけではなく、必要なとき、必要な場所に注意力をとどめることが出来ない、好きなことにしか集中できない、という特徴を持っています。
 
 

多動性

 

周囲から「うるさい」「しゃべりすぎ」と言われる

落ち着いてゆっくりとした気分になれない

暇だとイライラしている

飽きっぽい

貧乏ゆすり

用もないのにウロウロしている

ひんぱんに髪形を変える

コロコロと趣味が変わる

テレビのチャンネルをひんぱんに変える

座っている時しょっちゅう姿勢を変える

引っ越しが大好き

転職をよくする

つき合う相手が頻繁に変わる

チェーンスモーカー

 
多動性は「早口、おしゃべり、飽きっぽい、ウロウロ、ソワソワ」といった落ち着きのなさ、考えなしに思いつきで行動するといった特徴があります。
 
とくに子どもの頃の症状が顕著で、モゾモゾと授業中に身体を動かしたり、カタカタと椅子の音をさせたり、席を立って歩き回ったりする言動が目立ちます。
 
大人になると目に見える多動性は影を潜めることもありますが、ゆったりくつろげない、落ち着きがない、せっかちで人の話を聞けない、などといった形をとって現れることがあります。
 
 

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