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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
暗い場所や夜になると急激に視力が落ちて見えにくくなる病気を「夜盲症(やもうしょう)」といいます。
俗にいう「鳥目」です。
聞いたことがあるという人は多いかと思います。
今回は暗くなると視力が低下する「鳥目」の症状や原因、治療法についてご説明していきます。
夜盲症:暗順応の障害
明るい所から暗い所へ移ると、はじめのうちはよく見えなくても時間の経過とともに暗さに慣れ、周囲の状況がだんだんと見えるようになります。
この現象を「暗順応(あんじゅんのう)」といいます。
トンネルや映画館に入ったときのことを想像してみてください。
反対に、暗い所から明るい所へ急に出たときも、最初はまぶしくて見えなくても徐々に目が慣れてきます。
こちらは「明順応」です。
夜盲症(鳥目)は「暗順応」の機能がうまく働かないために起こる視覚の病気です。
ですから、夜だけでなく昼間でも暗い所へ移ると夜盲症の症状がでます。
明るいところでは普通に見えるので夜盲症と気がつかないことも多く、とくに子どもの場合は発見が遅れるケースもあるようです。
周りの大人は「暗くなると見えにくいような仕草をしていないか」注意してみてあげましょう。
また、夜盲症の程度は、時間がたつと少しずつ暗いところに目が慣れてくる人から、まったく見えないという人まで多様です。
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