感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

Mocosuku(もこすく)
  • 感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

公開日時

効果的なアルコール消毒のしかた

 

インフルエンザ

 
インフルエンザ予防は予防接種とあわせて行いましょう。
アルコール消毒は接触感染の予防にはなりますが、飛沫感染には効きません。
 

手指の消毒

 
水と手洗い洗剤があるなら、まずはそれらを使って手指をしっかりと洗います。
そのあとでアルコール消毒ジェルなどを使用します。
 
この時、手が濡れていると効果がなくなるので、ペーパータオルや清潔なタオルで水気をしっかりと拭いてから消毒をします。
 

ウィルス汚染の消毒

 
インフルエンザに罹った家族が触れたドアノブ、クシャミがかかってしまった場所などをアルコール消毒剤で拭いておくことは、ある程度の感染防止になります。
 
 

アルコール消毒をするときの注意点

 
アルコール消毒剤は次のような点に気をつけて使用しましょう。
 

目や粘膜部分に使わない。アルコール消毒剤がついた手で目をこすらない

経口(飲む)投与はしない

過剰に使用すると皮膚が乾燥しすぎて荒れてしまうことがある

長時間の使用は避ける。エタノール臭の刺激で気分が悪くなることがある

漂白剤と併用すると、塩素ガスが発生する危険がある。漂白剤とは混ぜないこと!

アルコールには引火性があるため、台所など火気のある場所でアルコール消毒剤を使用しないこと!

 
 
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【感染症】新着記事

お腹のカビ「カンジダ」  腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

お腹のカビ「カンジダ」 腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸の中には多くの細菌がいます。 実は、細菌のほかに、いわゆる「カビ」もいることを皆さんご存知ですか? その代表が「カンジダ」とい...

2018/10/21 18:30掲載

野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ アメリカのコネチカット州ライムで初めて流行したので「ライム病」と名づけられたこの病気は、マダニが伝搬する感染症です。 カナダ人ロック歌...

2018/09/14 18:30掲載

感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ インフルエンザやノロウィルスなどの感染症対策として、アルコール消毒が奨励されています。 昨今はオフィスやトイレ、公共・商業施設の受付な...

2018/04/04 18:30掲載

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 福岡県に住む60代女性がネコから感染したとみられる「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」により死亡していたと、先ごろ厚生労働省が発表しま...

2018/03/13 18:30掲載

大人もこどもも、長引く咳には要注意。 「百日ぜき」の可能性も

大人もこどもも、長引く咳には要注意。 「百日ぜき」の可能性も

執筆:青井 梨花(助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 小さいお子さんや赤ちゃんに多く発症する「百日ぜき」は近年、大人の患者も増えています。 大人の百日ぜきは症状が軽く、風邪と間違って放置す...

2018/01/23 18:30掲載

女性にうつることも?「インキンタムシ」とはどういう病気?

女性にうつることも?「インキンタムシ」とはどういう病気?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「インキンタムシ」という病名を聞いたことがありますか? 昔の病気のように思っている方もいるかもしれませんが、今もある皮...

2017/11/17 18:30掲載