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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
普段は元気な子どもが突然何回も嘔吐を繰り返し、いったん回復するものの再び同様の症状に見舞われる「周期性嘔吐症(しゅうきせいおうとしょう)」という病気があります。
自家中毒の一種で小児に多いといいますが、小さな子どもの原因不明の嘔吐は心配です。
今回は「周期性嘔吐症」の原因や治療法などについてご説明します。
自家中毒:周期性嘔吐症とは?
周期性嘔吐症は「自家中毒」や「アセトン血性嘔吐症」などとも呼ばれます。
最終的な病名ではなく仮に付けられる診断名です。
発症年齢は3~13歳までで5~6歳がピークで、5~10歳の小児のおよそ2%に発症が見られるといいます。
まれに新生児や成人に発症することもあります。症状には次のような現れ方が多いとされています。
元気だった子どもが急にぐったりし、倦怠感・顔面蒼白・腹痛・食欲不振・反復性の嘔吐発作を引き起こす
嘔吐発作は1日に数回から数十回にわたり、1日~1.5日ほど続く
夜または朝に嘔吐発作が多くみられ、2~4週間ごとの一定の周期で起こる
発熱、下痢、頭痛、めまいなどを合併することもある
嘔吐発作の引き金になるのは、風邪や蓄のう症などの感染、心理的ストレス、チョコレートやチーズあるいは刺激の強い食品、月経など
疲労が溜まっているなどの身体的ストレス、過剰な緊張などの心理的ストレス、感染や食べすぎなどが原因で症状が現れ、一度発症するとその後も発症のきっかけとして定着してしまうこともあります。
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