(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
周期性嘔吐症の原因として考えられること
この病気は子ども特有の心因性の病気で、たいていの場合思春期になると治るといわれています。
小児の脳や神経が未発達であるところに、ストレスや刺激などが身体の負荷となり発症するのではないかと考えられています。
私たちの身体はブドウ糖をエネルギー源として活動しています。
しかし、糖分が不足すると体内に蓄積されていた脂肪を分解してエネルギーを補填します。
このとき、脂肪の燃えカスとして作られるのが「ケトン(アセトン)体」です。
このケトン体が増えすぎたことにより身体の代謝機能に異常が生じて、自家中毒が起こるのではないかと考えられています。
また、周期性嘔吐症をもたらす病気としては、内分泌異常、代謝異常、てんかんの部分発作、片頭痛、腸管の不完全閉塞症などが挙げられています。
仮の診断名「周期性嘔吐症」からこうした最終的な診断名にいたって、それぞれの治療法に移るという経過をたどることもあります。
周期性嘔吐症になりやすい子どもの特徴
周期性嘔吐症は、筋肉量が少ないきゃしゃでやせ型の男児に多いとされています。
また、神経質で情緒不安定な面がある、孤独感や不安を感じやすい、引っ込み思案の反面興奮しやすい、イライラしやすい、といったタイプの子どもに多いともいわれます。
このようなタイプの子どもは、やさしくて、物事に夢中で取り組み、負けず嫌いで責任感が強く、感受性が高く繊細…と言い換えることができます。
かつては、親のしつけが悪くて子どもを甘やかすから自家中毒になる、というような誤解もあったようです。
しかしその認識は間違いで、子どもの器質的な要因と刺激となる外的要因とが複合して起こる症状であることがわかってきています。
スポンサーリンク