(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
周期性嘔吐症の治療
このように、周期性嘔吐症にはさまざまな疾患が想定されるものの、ほぼ共通しているのは尿検査でケトン体が陽性反応を示すことです。
治療は安静と輸液(点滴)による全身の安定を確保しながら、確定診断をするための検査を進めていきます。
脱水症状になる場合があるので、水分摂取にも注意します。
また、嘔吐物が緑色の胆汁様をしている、意識障害がでている、というケースでは重症化する可能性があり入院加療が必要になります。
発作を誘引する引き金がわかっていれば、ホームケアをしてあげましょう。
たとえば、刺激の強い食品を食べない、ストレスを発散させる、よく話を聞いて不安を解消する、などです。
小さな子どもが突然嘔吐を繰り返したら、周囲の大人は驚いて心配になるでしょう。
まずは落ち着いて小児科を受診しましょう。
確定診断の結果にもよりますが、周期性嘔吐症の経過は良好だといわれています。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク