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習うより慣れよ:暴露療法のすすめ
暴露療法は疾患の原因となっている刺激を回避するのではなく、状況に合わせて順次、弱い刺激から現実的な刺激にいたるまで、あえて、原因となる刺激に接していく治療法です。
社交不安症でいえば、人目や人中や人とのコミュニケーションを避けるばかりではなく、順次時間をかけて、これに向き合って経験をしていこうとするものです。
あえてストレスの中に入って自分自身を強くしていく方法ということもできます。
精神病とは違って不安障害など神経症的障害の場合、こうした方法が効果的な場合があります。
ですから、「大人の人見知り」も、逃げたり避けたりしてばかりではいないで、少しずつ、あえて立ち向かっていくという姿勢が克服の可能性を生むというわけです。
一人ではとてもそうは思えないでしょうし、実行もままならないでしょう。
誰か信頼できる人のコーチングのもと、チャレンジしてみるのも一つかと思います。
【参考】
清水栄司『大人の人見知り』ワニブックス、2017.
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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