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骨髄バンク事業
「骨髄バンク」とは、白血病などの血液疾患によって骨髄移植を必要とする患者(レシピエント)と、それを提供する「ドナー」とをつなぐ公的事業です。
骨髄移植を成功させるには、患者とドナーとの白血球の型(HLA:Human Leukocyte Antigen =ヒト白血球抗原)が適合する必要があります(血液型は違っていても提供可能です)。
適合するドナーが見つかる確率は、兄弟姉妹で4分の1、非血縁者であれば数100~数万分の1です。
患者さんが独力でドナーを見つけるのは至難の業といえます。
そこで骨髄バンク事業が必要になるのです。
日本では1991年12月に「財団法人骨髄移植推進財団」が設置され、翌月1992年1月に「日本赤十字社骨髄データセンター」が開設されてドナー登録の受付が始まりました。
同年6月からは患者登録の受付が始まっています。
ちなみに、1993年1月に日本骨髄バンクによる初の骨髄移植が実施されました。
2013年、現在の「公益財団法人日本骨髄バンク」(※)に名称変更されました。
※骨髄移植推進財団 プレスリリース(http://www.jmdp.or.jp/documents/file/07_about_us/press/press_13_09_30.pdf)
※公益財団法人日本骨髄バンクHP(http://www.jmdp.or.jp/)
もっと理解と協力が必要!
日本では毎年1万人以上が血液疾患を発症し、そのうち骨髄バンクを介する移植が必要な患者数は2,000人ほどだといわれています。
これに対し、2017年8月現在で骨髄バンクに登録している「ドナー登録者」は約47万7千人とのこと。
これまで約2万1千件の骨髄移植・末梢血幹細胞移植を果たしてきました。
毎年、ドナー登録者は増えているそうです。
それでも、治療を待つ患者さんに十分な提供をするためには、さらに多くの人の理解と協力が必要といわれています。
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