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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
1948年から増加傾向にあった子どもの「体重平均値」はこの数年、横ばい状態になっています。
また、肥満傾向児の出現率も2003年からは減少傾向ですが、専門家は楽観視できないと指摘しています。
肥満の子どもはここ30年くらいで見ると2~3倍に増えていて、小学校高学年の10人に1人は肥満とのこと。
これは、現在50歳の成人が子どもの頃に比べると、およそ1.5倍の肥満率であるといいます。
かれらが成人になったとき、日本の生活習慣病はもっと広がる恐れがあるとみられています。
子どもの肥満とメタボ
2017年10月に発表されたWHO(世界保健機構)の統計によると、世界で肥満の子ども(5~19歳)は1億2400万人と推定され、過去40年間で10倍に増えたとのこと。
国別に見ると、日本の肥満率は14%と、米国(42%)や中国(29%)に比べると低いといえます。
しかし、原光彦医師(小児科医、東京家政学院大学教授)は、米国や中国と比較して肥満が少ないからメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群;メタボ)が少ないことにはならないとし、外来患者を含めた調査から「肥満の子どもの約4割がメタボ予備軍」と指摘しています。
日本人の場合、肥満である人がメタボになる割合が高いとみています。
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