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においを軽減する調理方法
加熱する
香味野菜は一般に、生の方が加熱したものよりにおいが強く、火を通すことでにおいを弱めることができます。
焼いたり炒めたりするとよいでしょう。
熱に弱いアリシンは、加熱するとにおいが軽減されるほか、スコルジニンという成分に変化する性質があります。
スコルジニンは新陳代謝を促してくれる成分ですので、加熱しても健康効果が弱まる心配はありません。
ところで、アリシンは調理の過程で傷つくことで生成されるとお伝えしました。
つまり、ニンニクやネギ、ニラなどは、細かく刻めば刻むほどにおいが強くなるわけです。
においを抑えたいのであれば、加熱するときにみじん切りにせず、スライスするくらいにしておくとよいでしょう。
肉や魚といっしょに調理する
アリシンはたんぱく質と結合することによってもにおいが軽減されます。
ニンニクやネギ、ニラを肉や魚と一緒に調理すると良いでしょう。
肉や魚にも適度に香りが添えられますし、旨みも増します。
ご存知のとおり、レバニラ(レバーとニラ)や鶏肉の香草焼き(鶏肉とニンニク)などはベストマッチですよね!
夏バテや疲労が蓄積されたとき、病気の予防などにも効果的なニンニク、ネギ、ニラ、キムチ。
特有のにおいと上手につき合いながら、日々の食卓にぜひ取り入れてみてください。
ただし、食べ過ぎると胃腸に負担がかかります。
腹痛や下痢を引き起こすこともありますので気をつけましょう。
ちなみに、ニンニクを熟成させて作られる黒ニンニクは、ニンニク臭がなく口臭を気にせず食べられますよ。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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