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適切な治療と予防法を知ろう
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の治療には、基本的に入院をして抗生物質の点滴や内服などを行います。
また、広い範囲でやけどをしたような状態になりますので、症状の程度に合わせて保湿剤などを使用し皮膚を保護します。
ただし、近年抗生物質が十分に効かないタイプの細菌も増えており、ときには患部を切り取って顕微鏡などで詳しく調べる「生検」などを経て正しく診断してもらうことが重要です。
むやみに手持ちの薬を塗って様子を見るなど自己判断をすると、症状が悪化してかえって診断に時間を要することになりかねません。
必ず病院を受診しましょう。
SSSSを予防するためにまず一番大切なのは、手洗い・うがいといった日ごろの習慣です。
また、擦り傷やあせもなど皮膚のトラブルは、細菌が入るきっかけになりますからきちんと治しましょう。
子どもは目や鼻をよくこすりますし、かさぶたなどもすぐに引っ掻いてしまうものです。
手洗いうがい、爪を短く切るなど、細かいことですが日常的に注意を払うことが予防の近道です。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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