野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

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野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

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ライム病の症状

 
3~32日ほど潜伏期間を経た後、多くの場合、遊走性紅斑(ゆうそうせいこうはん)と呼ばれる症状が出ます。
 
マダニに噛まれた部位に赤い丘疹(きゅうしん:皮膚から隆起する米粒大の発疹)ができ、環状に紅斑が広がっていきます。
 
それに伴って、頭痛・発熱・悪寒・関節痛・筋肉痛・全身の倦怠感などの症状が現れます。
 
病原体が全身に広がると、首筋の硬直、重度の頭痛、噛まれた部位以外での発疹、関節の腫れ、動悸や不整脈、めまいや息切れ、神経痛、手足のしびれや痛み、脳や脊椎の炎症、記憶障害などさまざまな症状も引き起こされます。
 
感染から数か月ないしは数年を経て重症化したケースでは、皮膚症状や関節炎、脊椎脳炎などが悪化して、死に至ることもあると言います。
 
また、治療の遅れから、皮膚や関節などに後遺症が残る場合もあるようです。
 
 

ライム病の診断と治療

 
欧米では、マダニとの接触機会、遊走性紅斑などの症状、米国疾病管理予防センターが示す血清学的診断基準などによって、総合的に診断を下すよう奨励されています。
 
一方、日本では輸入例と国内例があるため、病原体を検出して血清診断を行い、それぞれに適した抗原を選択しています。
 
当該検査は国立感染症研究所・細菌部で行われます。
 
ライム病の治療には抗菌薬が有効で、遊走性紅斑、神経症状、慢性関節炎など、各症状に対して最初に用いられる抗菌薬が確定しています。投薬期間は2~4週間程度です。
 
 

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